2020.06.01

養生のすすめ

冷え性

免疫力アップのヒント -冷え症の基礎知識-

免疫力と冷えの関係

冷えと免疫力とは、どのような関係があるのでしょう。

冷え症の方は、手や足の先まで血液が循環しなかったり、ストレスなどで自律神経に影響が出て血流が悪くなったりして、血行不良に陥りやすくなります。免疫力が低下しやすいのは、そんな血行不良のときです。

血液の中には、免疫を担当する免疫細胞(白血球)がありますが、通常はこれが体じゅうをめぐることで、体を異物から守る免疫力が発揮されます。しかし、血液がうまく流れていないと、体内に異物を発見しても、それを攻撃する免疫細胞が集まりにくくなり、細菌やウイルスを撃退することができなくなります。免疫力が低下すると、かぜなどをひきやすくなったり、病気からの回復が長引いてしまったりすることにもなりかねません。

免疫力アップのヒント

筋肉をつけて免疫力アップ!

冷えによる免疫力の低下を防ぐ1つ目の方法は、筋肉をつけることです。

運動をしていない状態でも、筋肉は常にエネルギーを代謝して熱をつくっています。約40%の熱が筋肉から産生されているため、筋肉が増えると体が冷えにくくなります。

また、筋肉は収縮することによって血液を循環させるポンプの役割を果たしています。いつも手先、足先などの末端が冷えている人は、筋肉量が少なく、筋肉量が少なく、血液を体の隅々まで送る力が弱くなっている可能性があります。

筋肉の70%が集まるといわれる下半身を中心に鍛えれば、体全体の筋肉量が増え、血流が良くなり、免疫力のアップにつながります。

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体が温まる食べ物で免疫力アップ!

冷えによる免疫力の低下を防ぐ2つ目の方法は、体を温める食材を積極的にとることです。

体を中から温める食べ物は、しょうが、ニンニク、カレー粉、シナモン、山椒、タマネギなどといった香辛料など。また、「血」のめぐりを良くするには、牛赤身肉、レバー、赤パプリカ、トマトなど、赤い色の食材がよいといわれています。

また、食べ方も工夫しましょう。食事は熱を加えた温かい状態で食べることが大切。食事のときに温かいものから先に食べると、体を温める効率が良くなります。ジュースやアイスなどの冷たいものはできるだけ避けましょう。

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湯船につかる習慣で免疫力アップ!

冷えによる免疫力の低下を防ぐ3つ目の方法は、毎日の入浴です。

「冷え」には、ぬるめのお湯に少し長くつかるのが効果的だといわれています。夏などはシャワーで済ませる人も多いと思いますが、湯船につかることは、血行を良くし、体を芯まで温めるので、ぜひ習慣づけましょう。

また、温浴効果を高める入浴剤の活用もおすすめ。体を芯まで温めることで血行を良くし、温浴効果によって疲れや肩こり、腰痛を緩和するといった効能をもつ製品もあります。

シャワーしかできない場合は、ポイントを決めてお湯を当てると良いでしょう。血行が悪くなっているときは肩や首、背中が緊張しているものです。こうした部位に温かいシャワーを集中的にあてると、緊張がほぐれます。また、体全体の温め効果を上げるためには、下腹部やおしりの少し上の骨のあたりにも、シャワーを長めに当てましょう。冬は、このポイントにカイロを当てるのも効果的です。

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