2018.01.01

養生のすすめ

薬膳

おいしく冷えを撃退! 冬に食べたいポカポカ食材! -温活フーズ-

冷えたときのポカポカ食材といえば、ショウガ!ですが、それだけではありません。薬膳の考え方では、食材を大きく「体を温めるもの」「体を冷やすもの」「どちらでもないもの」の3つに分けています。冬が旬の“体を温める”食材を知り、おいしく冷えを撃退しましょう!

ポカポカパワー全開! 冬の3食材!

鍋料理には欠かせない! 加熱でも生でもおいしい「ネギ」

冬が旬なのは、「青ネギ」ではなく、根元の白い部分を食べる「白ネギ(根深ネギ)」。熱を通すと甘味が出ておいしいですよね。ネギには、発汗を促し、体を温める作用のあるアリシンが多く含まれています。アリシンは、ビタミンB1と結合することで血行を良くするので、ビタミンB1が豊富な豚肉といっしょに食べるのがおすすめです。

調理例:「キムチ鍋」

血の巡りを良くする! 美容にもうれしい「サーモン」

冷えによる血行不良は、手足の冷えや肩こりを招きます。サーモンは、血の巡りを改善するはたらきのある体を温める食材。また、特徴的な赤身の色の正体でもある美肌成分アスタキサンチンが豊富に含まれています。さらに、皮の部分には、たっぷりのコラーゲンも。風味付けとして、同じく体を温めるニンニクを使うと、よりポカポカパワーがアップします。

調理例:「サーモンのガーリックソテー」

寒い地域で愛されているのにはワケがあった! 「羊肉(ラム・マトン)」

モンゴルなどの寒い地域の人によく食べられている羊肉。薬膳では、体を温める性質が強い食材とされ、気力を補い、疲労回復にも効果があるといわれています。脂肪の代謝にかかわるL-カルニチンが豊富なうえ、脂肪分が少ないので、女性の美容食としてもおすすめ。ただし羊肉は、食べ過ぎると余分な熱を生じやすくなるのでご注意を。

調理例:「ジンギスカン」

【番外編】調味料にもこだわって!

調味料にも「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」があります。体を冷やす性質をもつ食材(代表的なものとしてキュウリ、トマト、ナス、モヤシ等)を調理するときは、温める性質をもつ調味料を使い、全体のバランスを取るようにしましょう。

体を温める調味料

みそ、黒砂糖、コショウ、サンショウ、酢、なたね油、トウガラシ

体を冷やす調味料

白砂糖、バター、マーガリン