めまい -わたしの不調は冷え症[冷え性]から?-

めまい -わたしの不調は冷え症[冷え性]から?-

「めまい」は、周囲がグルグル回るような感じがするもの、体がふらつくようなもの、立ち上がったときにクラッとするものなど、さまざまなタイプがあります。漢方でいうめまいは、主に「水(すい)」が体に滞った「水滞(すいたい)」と考えられていますが、ほかにも原因はいくつかあります。体の冷えとも関連の深い「めまい」について見ていきましょう。

水の滞りが原因のめまい

めまいの女性のイラスト

漢方でいう「めまい」は、主に体内の水分バランスの乱れ、「水(すい)」が偏在した状態の「水滞(すいたい)」によるものと考えられています。「水滞」の場合は、めまいのほかに耳鳴りや冷え、むくみ、頭がだる重いといった症状が同時に起こることがあります。

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血の不足が原因のめまい

体に必要な栄養分を隅々まで送り届ける「血(けつ)」が不足している場合にも、めまいは起こりやすくなります。「血」の不足は「血虚(けっきょ)」と言われ、「血」の量が足りず、上手く巡っていない状態です。血虚の場合には、ふらつくようなめまいと同時に、肩こりや生理痛、貧血、冷えなどの症状が起こることがあります。

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気が原因のめまい

体のエネルギーである「気(き)」の流れが逆流している場合にも、めまいは起こりやすくなります。気が逆流することを「気逆(きぎゃく)」と言い、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因で起こります。エネルギーがある気が逆流するとたちくらみのようなめまいと同時に、冷えのぼせや動悸、頭痛などの症状が起こることがあります。

「めまい」に使われる漢方処方

「水」の滞りと「血」の不足による「めまい」に

漢方処方

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

効能・効果

体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り

こんな漢方薬です

「血」の不足を補い、流れをよくするとともに、体内の余分な水分の偏りを改善し、体を温める漢方薬です。やせ気味で疲れやすく、冷え症の方のめまい、月経不順、むくみなどを改善します。

「血」と「気」の滞りによる「めまい・のぼせ」に

漢方処方

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

効能・効果

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症注)、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。

こんな漢方薬です

いわゆる血行不良である「瘀血」を改善する代表的な漢方薬です。更に生命活動のエネルギーである「気」が逆流した「気逆」の状態を改善することで、上半身がのぼせて、下半身が冷える「冷えのぼせ」の方のめまいや生理痛、更年期障害を改善します。めまいのほか、にきびや、しみ、湿疹・皮膚炎、しもやけなど、皮膚のトラブルにも用いられています。

「めまい」におすすめの食べ物

水分代謝を助ける食べ物や、血行を良くして体を温める食べ物を積極的にとるようにしましょう。水分代謝を促す食べ物として、ワカメや昆布などの海藻、ウリ、冬瓜、ズッキーニなど水分の多い野菜などがおすすめです。ただし、これらのなかには体の熱を冷ますものもあるので、冷え症(冷え性)の人は、温かいスープやお味噌汁、煮物などでとるとよいでしょう。また、血行を良くする食べ物として、ショウガ、紫タマネギ、赤パプリカなどがあります。

「めまい」によいとされる食材

わかめ、昆布、ウリ、とうがん、ズッキーニ、しょうが、紫たまねぎ

わかめ、ウリ、しょうが、紫タマネギのイラスト

冷えからくる「めまい」を改善する生活習慣

めまい対策には、体のバランスを保つ機能を鍛える体操やウォーキングが効果的です。たとえば、片足立ち。ひざを曲げながら足をあげていき、床と太ももが平行になるようにして、5秒キープしましょう。壁に手をついてもよいので、両足を交互に行ってください。また、一本の線の上を伝うようにまっすぐ歩く練習をするのも、バランス感覚を整えるのに役立ちます。無理をしない程度に、ぜひ挑戦してみてください。

体操のイラスト