キレイな人は温め上手 ~石原新菜先生に聞く~ 第1回 体を温めて血流アップ!

キレイな人は温め上手 ~石原新菜先生に聞く~ 第1回 体を温めて血流アップ!

漢方薬の処方を中心とした内科医・イシハラクリニック副院長の石原新菜先生をお迎えし、「体を温めること」の大切さと、キレイで元気に年を重ねるヒントを3回にわたってお聞きします。第1回は、血管と血流についてお話を伺いました。

血液が通らない「ゴースト血管」が冷えを生む!

『温theLIFE』では、冷えにかかわりが深い「血流」を何度もテーマとして取り上げてきました。そこで、初回は冷えの核心に迫る「血流アップ」についてお聞きしたいと思います。

健康や美容のすべてのカギを握るのが「血流」です。体のすみずみには、目に見えないほど細い毛細血管が張り巡らされているのですが、血流が悪いと、そのなかには血液が通らなくなっている「ゴースト血管」も存在します。冷えがなかなか改善しないという人は、実は、この「ゴースト血管」になっているというケースが多いんですよ。

血管のなかにも使われていないものがあるのですね?

はい、そうです。体のすみずみに酸素や栄養が行き渡らなくなると、シミやシワなどの肌トラブル、内臓の機能低下、血行不良による冷え症や肩こりなど、体のあちこちに不調をまねきやすくなります。60代から70代になると、4割もの毛細血管がゴースト化してしまうこともわかっています。体の若々しさを保つためには、いかに「ゴースト血管」を作らせないかが重要なポイントです。

「ゴースト血管」はもとに戻すことはできないのでしょうか?

そんなことはありません。毛細血管は、生活習慣次第で増やすことも可能です。血液の量を増やすことと、流れを良くすることで、復活します。ただし、まずは「ゴースト血管」をつくらないことが大切なので、自分はまだ大丈夫と思わず、若いうちから対処するようにしてほしいですね。

現代人の生活習慣が血流を悪くしている!

先ほど生活習慣のお話が出ましたが、現代の生活スタイルが血流に影響しているのでしょうか?

石原 新菜 先生

現代人は、血流を促すような生活スタイルではなくなっているので、血流が悪くなることによって体の不調を感じる人が増えています。すべての臓器が元気にはたらいている状態を「健康」と定義すると、その状態を維持するためには、血液が運んでくれた酸素や水、栄養素が必要です。そして、いらなくなった老廃物を運ぶのも血液の役割。ですから血流が悪くなるとあらゆる臓器の不調が起こります。こうした不調を防ぐためには、体を温めて血流をアップすればいいのです。

体を温める習慣は、どんな人におすすめですか?

そうですね。冷えを感じやすい女性は、とくに常に温める習慣を心がけたほうがよいでしょう。また、最近では男性や若い人でも冷えを感じるケースが増えているようです。気づかずに冷えから不調をまねいていることもありますので、体を温める習慣は、女性に限らず、どんな方にもおすすめです。体を温める生活習慣は、子どものうちから身につけておくのがベストです。若いうちから生活習慣を見直すことで、年を取ってから健康や美容に大きな差が現れると思います。

新菜先生が実践する、血流アップ対策

血流を良くするためにおすすめの対策はありますか?

いちばん簡単なのは、お風呂に浸かることでしょうか。臓器を温めること。入浴が難しい場合は、手浴(しゅよく)や足浴(そくよく)も良いですね。それと、おなかを冷やさないこと! 私は一日じゅう腹巻きをしておなかを温めています。おなかには胃や腸などの臓器が集まっているので、腹巻きで内臓を温めることにより、はたらきが活発になり、血流も良くなって冷え症などが改善されます。

おなかを温める イメージ

また、普段の生活では、できるだけストレスがかからないように注意してくださいね。ストレスがたまると、交感神経が優位になり、「血管が縮む」「血流が悪くなる」「冷える」「寝つきが悪い」という悪循環になります。私の患者さんにも不眠の方は多いのですが、これは気分転換がしにくい、今のコロナ禍の状況にも影響されていると思います。

血流アップのために摂ったほうがいい食材は?

基本は温かい食べ物や飲み物を摂ること。食材としては、体を温める「陽性食品」を摂るようにするのが、臓器のはたらきを良くするポイントです。「陽性食品」といっても難しいのですが、手軽なのは薬味。しょうが、ねぎ、たまねぎなどは、血管を広げて、血流を良くするといわれています。

ルイボスティー イメージ

「ゴースト血管」対策におすすめなのが、ルイボスティー。血管内皮細胞と壁細胞を結びつけて、血管の健康を保つ「TIE2(タイツー)」が含まれています。それと、ビタミンPといわれる、ルチン、ヘスペリジン、ケルセチンも血管を丈夫にしてくれます。ルチンはそば、ケルセチンはたまねぎ、ヘスペリジンはレモンなどの柑橘類に入っていますので、積極的に摂るといいですよ。

<キレイ実践①>新菜先生をマネして美しくなりましょう!

「腹巻き」でおなかは絶対冷やさない!

石原 新菜 先生

「腹巻き」は24時間365日欠かしたことはありません。体を外から温めるのに、一番効率的なアイテムです。おなかには臓器がたくさん集まっていて、血流も多いので、おなかを温めると全身が温まります。「腹巻き」っていいことしかないんですよ! 
女性の場合、子宮や卵巣が温まると、生理不順や生理痛が改善されやすくなり、婦人病の予防にもつながります。ボディラインをくずしたくないという方もいると思いますが、最近ではウールではない薄手の素材がたくさん出ています。私が愛用しているのは、ショーツと一体になってお腹の上までカバーするタイプ。履きやすくずれにくいので毎日着けられますので、ぜひ試してみてください!
血流をアップして基礎代謝をあげると、太りにくい体になります。それに、入浴で体が温まるのといっしょで、夜着けておなかが温まると、寝つきもよくなるんですよ。

石原 新菜 先生 プロフィール

イシハラクリニック 副院長。食事指導、漢方薬の処方を中心とした診療を行う。わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄から、講演やメディア出演も多数。さらに、執筆活動も行うなど幅広く活動中。
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