
冷え症による乾燥・肌荒れの改善法とおすすめ漢方薬
肌には体の内側の状態が表れるといわれています。肌荒れは女性にとって深刻な問題。肌が荒れていると、テンションが下がりますよね。そんな肌の不調は、冷え症とも深くかかわっています。
肌荒れ<乾燥>

漢方でいう肌荒れは、体のどこかに不調があり、それがトラブルとなって肌に表れているものとされています。たとえば、乾燥による肌のカサつきは、全身に栄養素を運ぶ血液の不足や、全身の水分バランスの偏りや不足から生じます。
全身を巡って細胞に栄養素を届けるのは血液ですが、冷えによって血流が滞ると、体のすみずみまで栄養素が行き渡らず、肌や髪が乾燥したり、爪が割れやすくなったりします。また、体内の水分バランスが崩れているというのは、水分が多くあるべき場所に少なかったり、不要な場所にたくさんあったりという状態。こうした状態では必要なところに水分が届かず、血の流れも悪くなることで、冷えや肌の乾燥が起こります。
このように、肌の乾燥は冷えと関係していることがあるため、乾燥の改善には冷え対策が大切です。冷え症の人は、血行を良くし、体を温めて、血液や水分を巡らせましょう。
肌は乾燥することで、角質層に水分を保つことができないため、表面がカサついて、メイクのノリは悪くなります。また、水分不足が続くと、ゴワゴワと硬くなってしまうこともあります。こんなときは、毎日のスキンケアで肌に水分を蓄える工夫も必要です。お手入れのコツは、保湿力のある化粧水や美容液を浸透させたあと、乳液やクリームなどの油性成分でお肌にフタをする2ステップ。水分の流出を防ぎ、肌のバリア機能を整えくれます。
なお、乾燥は、栄養の偏り、睡眠不足、ストレスなどでひどくなる可能性もありますので、肌の調子が悪いときは、生活習慣を見直して、十分な休息をとり、生活リズムを整えるように心がけてください。